4月4日,11日 春日井市にて現場見学会

4月4日,11日 春日井市にて現場見学会
4月4日,11日 春日井市にて現場見学会

4月4日(日)・11日(日) 愛知県春日井市にて現場見学会を開催

薪ストーブと風の出ない輻射式冷暖房で一年中快適暮らし みんなが集えるフリールームのある家


この家は、高気密・高断熱・高遮熱・高調湿・高通気・高遮音・高耐久・高耐震の8Kで設計されています。
現在の最先端のエコハウス仕様です。

特長①この家の温度と湿度は、ほぼ一定になります。

この家は、高気密・高断熱・高遮熱・高調湿・高通気で設計されていますので、完成すると、室内の温度と湿度が、終日ほぼ一定になります。
どうして、そのような高い性能がでるのでしょうか。
それは、壁と屋根の構造にその仕組みがあります。
壁や天井など内装仕上げをしてしまうと、見えなくなってしましますが、現在は工事中なので、しっかり見れます。

1階のリビングです。正面の壁の手前には、薪ストーブが設置されます。薪ストーブが設置されるところは、1階の天井が吹抜けになっています。
2021年3月5日撮影。

特長②この家の2階は夏暑くなりません。

2021年3月5日撮影



熱伝導率が低い断熱材が充分に入っている住宅であっても、夏2階が暑くなります。1階から階段を上がり2階に着くころには、途端にムンという暑さを感じたことがあることでしょう。また、陽が落ちて夜になり、外部は昼間の熱射から開放されても、室内は依然として暑く、寝苦しい夜を過さなければなりません。断熱材は熱容量の大きい素材を選択する必要なります。 この住宅の屋根面には、熱容量が大きい、木の繊維でできているウッドファイバーという断熱材を使用しています。厚さはなんと150mmです。

写真は、2階になります。手前から子供室、吹抜とホール、中央奥が階段、左奥が寝室です。左側の吹抜けには薪ストーブの煙突が設置されます。天井面にはウッドファイバーが設置されています。

特長③この家は遮音性能が高く、音に敏感な奥さまに配慮されています。

2021年3月5日撮影


1階のみんなが集えるフリールームになります。屋根面にはウッドファイバーが設置されています。壁の柱と柱に間には、古紙を固めたセルロースファイバーを吹込んで充填します。この部屋は、交通量の多い通りに面しています。ウッドファイバーやセルロースファイバーは、遮音性能が高いので、音に敏感な奥さまに配慮されています。

特長④洗濯物の部屋干しで、嫌な臭いがしません。

梅雨のじめじめした時期や、冬季に雨や雪が降った日など、洗濯物を家のなかで家干しをしても、洗濯物が匂ったりすることはありません。室内の湿度が調整されているため、洗濯物を室内干ししても、夜干せば、朝までに乾いてしまいます。花粉の季節も、室内干しすれば、洗濯物に花粉が付きません。

特長⑤この家は熟睡できます。

6畳の部屋で1人が7時間睡眠する時、一晩で部屋の空気が7回入れ替わる必要があります。このため、気密性が高い部屋で睡眠すると、朝起きた時、熟睡できなかったり、頭が重かったり、頭痛がしたりします。 この家の仕様で設計された家は、寝ている時にも酸素が供給され、二酸化炭素が排出されるため、熟睡できます。 それは、室内の壁が、呼吸できる素材で出来ているからです。室内の二酸化炭素酸素は、濃度が上がると、壁を通過して勝手に屋外に出ていきます。室内の酸素濃度が下がると、壁を通過して勝手に屋外から入ってきす。

特長⑥この家の窓は結露が発生しません。

相対湿度が100%になると、結露が発生します。窓は高性能の樹脂とアルミの複合サッシに、性能の高いペアガラスを入れています。また室内の湿度は、冬季は40%前後、夏季は70%前後に保たれますので、窓のガラス面で結露は発生しません。

特長⑦この家ではカビが生えません。

湿度が70%を超えた状態が継続するとカビが発生し始めます。湿度が85%を超えるとカビは急激に繁殖を始めます。家の中で、最もカビが生えやすい場所は、実は壁の中なのです。壁の中は、普段の生活で目に見えないので、とても厄介なことです。 この家の壁の中は、湿度80%以下になるように設計されていますので、壁の中で、カビは発生しません。もちろん、窓ガラス面でも、カビは発生しません。

特長⑧この家の空気はとても緩やかに循環します。

室内の床・壁・天井の温度を全て一定に保つことを目標にして、空間設計をします。お風呂を沸かした時に、浴槽に溜まったお湯の温度は一定ではありません。お湯の温度は、上方が高く、下方が低くなっていることは、誰もが日常生活の出来事として理解していますので、かき混ぜ棒を使ってお湯をかき混ぜると、温度は一定になります。室内の温度を、自然に一定にすることはできませんので、お風呂のお湯と同じように、かき混ぜてあげる必要があります。

室内の空気を循環させることで、室内の温度を一定にすることができます。また二酸化炭素の濃度の上昇も防ぐことができます。このため、室内空気の循環は重要です。室内の空気を循環させるためには、空気の通り道として2方向必要です。この住宅では、階段室が1方向。薪ストーブを設置する吹抜けがもう1方向になります。

24時間の熱交換式の換気扇を使って、この2つの空気の通り道に、緩やかな空気循環を促します。天井裏に設置した換気扇の風を最初に1階床下に送り、1階の床面から室内に送り出します。この空気は、緩やかに室内を循環し、天井裏に設置した換気扇に戻ります。この時に、1階と2階の空気の通り道が2ヶ所あることが重要です。一度に全ての空気が換気扇に戻ることはないため、室内を空気が循環する道を確保しておくためです。

特長⑨この家は地中熱を取り入れて利用しています。

地面の中は、夏が最も温度が低く、冬が最も温度が高くなります。気温が地面に伝わるまでに4~5ヶ月のタイムラグが発生しています。直径15cmのパイプを地面に埋めます。北側で吸気し建物内に空気を取り込むことによって3~5℃の温度差を得て、乾燥する冬季には室内の加湿も期待できます。アースチューブといって、地中熱を自然力で利用するパッシブ手法です。

特長⑩この家の冷暖房は風が出ません。

空気の出ない輻射式の冷暖房を採用しています。夏は15~20℃で冷房します。まるでトンエルの中にいるような感覚です。冬は30~40℃の水で暖房します。体の芯まで温まるので、温泉のお湯で温まっているような感覚です。輻射熱により、床・壁・天井や床下に至るまで、家中の温度がほぼ一定になります。設置に当たっては、建物本体の高気密・高断熱・高遮熱施工などの技術力も必要になります。

特長⑪この家はアルミ製シートで覆われ太陽の熱を反射します。


屋根と壁をアルミの遮熱シートで包み、夏の太陽熱をシャットアウトします。さらに、アルミの遮熱シートは、夏も冬も断熱材として活躍する優れものです。
真夏に駐車しておく自家用車のハンドルの上に敷くアルミのシートが遮熱シートです。また、クーラーボックスなどでもアルミ蒸着シートが役立っていますね。意外に身近なところにあるのです。

特長⑫この家の屋根には通気層が設置されています。
夏は熱を逃がし、冬は熱を取り入れます。

屋根と壁の通気層 夏の空気の動き

特長⑬この家の壁にも通気層が設置されています。
室内の湿気を調整してくれます。

屋根と壁の通気層 冬の空気の動き

特長⑭この家は呼吸しています。

この家の壁は、呼吸します。窓を開けなくても、室内の二酸化炭素濃度が高くなると、壁から外部に排出されます。気密性と通気性は相反する性能ですが、壁の構造を工夫することで、呼吸するような壁の構造が可能なのです。気密シートには、可変透湿気密シートを使います。室内湿度が上がると開き、湿度が下がると閉じ、気密性を保持しながら水蒸気が通り抜けることができる、都合のよい構造特性があります。また、断熱材には、セルロースファイバーを使います。熱容量が高い優れた断熱材なので、冷房による電力の消費を抑えることができます。屋根と同様に遮熱シートを張っているので、太陽の熱を反射することができます。遮熱シートの両側に通気層をとることで、外壁仕上げで熱くなった空気は上昇し、屋根面に運ばれ、棟換気口から排出されます。

高気密・高断熱の住宅で、シックハウスの蔓延という状態が生まれたため、慌てて始めたのが24時間換気の義務付けです。しかし、これは健康のためにといいながらも、素材や工法は見直さず、力任せの対処法というしかできません。そこで、重要なことが、壁と屋根の構造に通気性を持たせ、室内で常に発生する化学物質は、常に屋外に排出してしまうことです。機械換気だけに頼るのではなく、機械換気の機能役割を理解し使いこなしながら、家全体がまるで「呼吸する」かのような通気できる構造にします。

日本じゅうの住宅の多くで、気密性を上げるために、気密シートを貼っています。いわゆる料理で使うラッピングシートと同じです。家をラッピングシートで包むと、家は呼吸できなくなります。この家では、可変透湿気密シートという特殊なの気密シートを使うことで、気密性を保持しながら、家が呼吸できるようにしています。

特長⑮この家は環境に配慮して設計されています。

この家は、地球に優しいサスティナブル住宅がテーマです。設計者の自宅であることから、新しい試みをいくつも取り入れています。自らが暮らすことで、サスティナブル住宅の住み心地を実際に体験し、この家の良さを実体験として伝えます。室内で発生した二酸化炭素を、呼吸する壁を通して排出できる仕組みを取り入れています。まさに、コロナ禍に適合したサスティナブルな新住環境の提案です!

建物概要

住所 愛知県春日井市出川町
地域 近隣商業地域、準防火地域
地区 高度地区指定なし
前面道路幅員 北側20m+南側6m
構造 木造2階建て・在来工法
工期 2020年12月~2021年6月

面積

敷地面積 460.22㎡(139.2坪)
1階床面積 97.72㎡(29.6坪)
2階床面積 49.28 ㎡(14.9坪)
延床面積 147.00㎡(44.5坪)

内部仕上げ

○LDK
床仕上げ:構造用合板厚28mm下地、無垢ナラ床板
壁仕上げ:PB厚12.5mm下地、中霧島左官仕上げ
一部薪ストーブ廻り壁仕上げ:大谷石貼
天井仕上げ:PB厚12.5mm下地、クロス貼り
主寝室
床仕上げ:構造用合板厚28mm下地、無垢ナラ床板
壁仕上げ:PB厚12.5mm下地、クロス貼り
天井仕上げ:PB厚12.5mm下地、クロス貼り
玄関
床仕上げ:名古屋モザイクタイル貼り厚さ9mm
壁仕上げ:PB厚12.5mm下地、中霧島左官仕上げ
天井仕上げ:PB厚12.5mm下地、クロス貼り

外部仕上げ

屋根仕上げ ガルバリウム鋼板葺き
壁耐力面材 モイスTM厚さ9mm
壁仕上げ アイジー工業 SFビレクト
一部壁仕上げ 木ずり下地 高千穂そとん壁

断熱遮熱仕様

小屋裏断熱 ウッドファイバー厚さ150mm
屋根遮熱 アルミ遮熱材厚さ4mm
屋根通気 通気層20mm
外壁断熱 セルローズファイバー厚さ120mm
外壁遮熱 アルミ遮熱材厚さ4mm
外壁通気 通気層厚9mm+21mm
基礎断熱 高性能ポリスチレンフォーム厚さ50mm

設計・施工

設計 一級建築士事務所木ぐみ舎
施工 一級建築士事務所木ぐみ舎

工事写真

根切り工事・防湿シート敷き 2020.12.26

アースチューブ・地中熱利用 2021.1.10

基礎配筋工事 2021.1.15

鉄筋コンクリート造の基礎完成 2021.1.20

イベント概要
日程 2021年4月4日(日)・11日(日)
時間 9:00~10:00, 10:30~11:30, 13:00~14:00, 14:30~15:30
テーマ 現場見学会
名称 4月4日,11日 春日井市にて現場見学会
会場 エコハウス仕様注文住宅
費用 無料
住所 愛知県春日井市出川町(個人邸につき、詳しい住所は参加者だけにご連絡)
構造 木造2階建て
面積 敷地面積 460.22㎡(139.22坪)
延床面積 147.00㎡(44.47坪)
最寄り駅 JR中央線・高蔵寺駅
問合せ 一級建築士事務所木ぐみ舎
担当 小境(携帯番号:090-4160-6409)
駐車場 駐車場あります
詳細 お申込み後、自動返信でメールが送信されます。そのメール本文に、現場の住所などの詳細が記載されています。
4/4(日)9:00, 10:30, 14:30, は満席になりました。
案内図